2022年11月1日 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催された「オンラインラーニングフォーラム 2022」において、「第7回 IMS Japan賞」の表彰式が行なわれました。その際、日本IMS賞選定委員会委員長として講評を行いました。
EDUCAUSE 2022 年次大会に参加(2022/10/25-28、米国・デンバー)
2022年10月25日―28日、米国コロラド州デンバー市コロラド・コンベンションセンターにおいて開催された、EDUCAUSE2022年次大会に出席しました。主催者によると6000名を越える登録者があり、コロナ禍以前の水準にこそ到達してはいないものの、人出は戻ってきたとのことでした。
モンゴル国立大学創立80周年記念式典に列席(2022/10/03-07日、モンゴル・ウランバートル)
2022年10月3―7日、モンゴル国立大学(National University of Mongolia、NUM)の招聘にもとづき、岩永雅也学長の代理として創立80周年記念式典等祝賀事業に参加するとともに、締結中の国際交流協定(MOU)に関し担当者と意見交換をしました。今回の参加者は、奈良由美子教授(モンゴル国立大学とのMOUに関わる研究代表者)、田中麻衣総務課課長補佐、に山田(国際担当学長補佐・国際交流委員長)という構成でした。
参考 Webページ
日経BPパソコン「教育とICT」誌にインタビュー記事が掲載(2022/10/17)
日経パソコン「教育とICT」第22号(2022年10月17日発行)に、インタビュー記事が掲載されました。
インタビュー 山田恒夫氏 「技術標準によるシステム連携が個別最適な学びの実現に不可欠」(p.5)
https://project.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/19/06/21/00003/121400411/
IMS Japan Conference 2022 に参加(2022/08/25-27、東京)
2022年8月25- 27日、「IMS Japan Conference 2022」を、『国際技術標準の「社会実装」に向けて~教育DXとデジタルエコシステムの展開』のテーマで、オンライン開催しました。開催趣旨は以下の通りですが、2017年創設以来の日本IMS協会の地道な活動が、日本の教育DXの誕生に間に合ったという感じです。基調講演者のThe 1EdTech Consortium CEOのRob Abel博士には、デジタル庁、文部科学省にも表敬訪問をしていただきました。
「コロナ禍のなかで教育の情報化は確実に進展し、ひとり1台環境を100万人単位でしかも短期間に実現した、世界でも類を見ないGIGA スクール構想やデジタル・トランスフォーメーション(DX)人材を産学官で実現する構想など、現在日本では大規模な社会変革が行われています。こうした政策や営為を後世正しく評価するために、積極的に関心をもち参画し、そしてその記録(データや評価)を多角的に残すべきですが、同時代を生きるわれわれは当事者として、まだその意義を十分感じ取れずにいます。
これまでの、わが国における情報化の弱みの1つがシステムのサイロ化にあったことは教育分野でも認識されるところとなり、技術標準による相互運用性(Interoperability)が図られ、教育情報システム間のデータ連携が進みました。この結果、教育や学習の改善にデータが活用されるというだけでなく、作業の自動化が進み、教職員の働き方改革や、学習のパーソナル化など新たな学びが現実のものになろうとしています。
システム間のデータ連携が現実のものとなった今、次の目標は、AI(人工知能)と教育IoT(もののインターネット)による学習者支援・教員支援の実現です。そこでは「公正に個別に最適化された学び」(パーソナル学習)や「多様性・公正性・包摂性」(DEI)といった理念から、ひとりひとりに最適で快適な学習環境と学習過程を実現するために、機械による支援は不可欠のものとなります。そして、それをだれ一人取り残さず(Education for ALL,EFA)、持続可能な発展のための目標(Sustainable Development Goals、SDGs)もあわせて実現するには、資源の共有と再利用を前提にしたデジタルエコシステムは有効なソリューションとなるでしょう。このデジタルエコシステムを実現するのが、システムやツール、データなどの相互運用性であり、その基礎がコミュニティによって合意された技術標準というわけです。
今年のテーマは「国際技術標準の「社会実装」に向けて~教育DXとデジタルエコシステムの展開」としました。技術標準による相互運用性を保証したデジタルエコシステムによって、個人や機関におけるシステム連携をこえて、社会実装というレベルでどのような教育データ連携が図られ、新たな付加価値サービスを実現できるか、きたるべき教育DXの未来を考えたいと思います。この先、「2025年の壁」という言葉に象徴されるレガシーシステムやベンダーロックイン・カスタマーロックインといったDXの障害も想定されていますが、LTIなどの技術標準を活用しシステムごと代替していくことでより簡単に乗り切れる可能性も出てきました。あわせて、我々を取り巻くこうした課題も整理したいと思います。
日本IMS協会理事・運営委員長 山田恒夫」
なかでも以下の企画・実施に関与しました。
1) リーダーズトーク:国際技術標準の「社会実装」に向けて(8月25日)
白井 克彦 早稲田大学 名誉顧問(日本IMS協会 理事長)
大久保 昇 株式会社内田洋行 代表取締役社長(日本IMS協会 副理事長)
岸田 徹 株式会社ネットラーニングホールディングス 代表取締役議長(日本IMS協会副理事長)
川原 洋 株式会社サイバー大学 代表取締役学長(日本IMS協会 理事)
𡌶 弘明 株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役社長(日本IMS協会 理事)
司会:山田 恒夫 放送大学 教授(日本IMS協会 理事)
2) IMS ビギナーズセッション(8月25日)
山田 恒夫(日本IMS協会 理事)
藤原 茂雄(日本IMS協会 事務局長)
3) 部会セッション:CASE技術標準の現状と展開(8月27日)
1.CASE技術標準とは?(放送大学・山田恒夫)
2.CASE技術標準と開発環境(帝京大学・宮崎誠)
WCCE 2022 (World Conference on Computers in Education)にオンライン参加(2022/8/20-24、広島国際会議場)
2022年8月20-24日、広島国際会議場で開催された、World Conference on Computers in Education (WCCE)に参加し、以下の発表を行いました。Hiroshima Declarationについては梶田先生が調整中とのことです。
[5E-1] Shedding Light on Shadow: Leveraging Global Open Source and Open Standard for K12 and Higher Education (2022-08-21 16:30 – 18:00)
Session Organizer: Shoji Kajita (Kyoto University) & Tsuneo Yamada (The Open University of Japan)
Keynote Speakers:
Rob Abel (1EdTech Consortium)
Patrick Masson (Apereo Foundation)
Toru Iiyoshi (Kyoto University)
Expert Panelists for Hiroshima Declaration:
Charles Severance (University of Michigan)
Colin Smythe (The 1EdTech Consortium)
Tsuneo Yamada (The Open University of Japan)
Shoji Kajita (Kyoto University)
Moderator of Expert Panel Discussions:
Toru Iiyoshi (Kyoto University)
日本IMS協会QTI部会創設記念セミナーを開催(2022/07/06、オンライン)
日本IMS協会では、QTI関連標準国内導入検討部会(略称: QTI部会)の創設を受けて、記念セミナーを開催しました。開発をになったコリン・スマイス博士(The 1EdTech コンソーシアム・チーフアーキテクト)から、2022年5月に公開された、Question & Test Interoperability® (QTI®) 3.0規格について基調講演を、くわえて国内から2つの講演をいただきました。
1. 日本IMS協会QTI部会の設立経緯について(主査:放送大学・山田恒夫)
2. 基調講演「1EdTech ConsortiumとQTI 3.0」コリン・スマイス博士(The 1EdTech コンソーシアム・チーフアーキテクト)
3. 講演1「PCI規格に準拠したプログラミング問題とデータ活用問題の出題モジュールの開発 Development of the Code Block Programming and the Data Utilization Module Compliant with the PCI Specification」宮澤芳光(独立行政法人大学入試センター研究開発部試験技術研究部門助教)
4. 講演2「文部科学省事業におけるQTIの採用について The adoption of QTI to the CBT project led by Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology(MEXT)」青木栄太(株式会社内田洋行 学びのコンテンツ&プロダクト企画部 部長)
5.全体討議(20分)
GONGOVA理事会・総会に出席(2022/06/26、GONGOVA事務所)
2022年度理事会、引き続き総会では、GONGOVAの解散が議決され、その手続きを進めることになりました。今後何らかのイベントを実施する予定です。
「情報処理」誌でLTIの連載始まる(2022/05/15)
情報処理学会「情報処理」誌の「ぺだ語義」のコーナーで、常盤祐司先生(日本IMS協会技術委員長)の監修による、IMS Global Learning Consortium (現、The 1EdTech Consortium)の技術標準LTIに関する連載(全3回)が始まりました。
常盤祐司・山田恒夫(2022.5).ぺた語義:学習基盤を拡張する国際技術標準 IMS LTI 1.3: 第 1 回 LTI 1.3 の機能と意義. 情報処理, 63 (6), 293-297. https://www.ipsj.or.jp/magazine/9faeag0000005al5-att/6306peta.pdf
New Education Expo 2022 で講演(東京:2022/06/03、大阪:2022/06/10)
● 2022年6月3日(金) 13:00~14:40 東京会場
「教育データの利活用を図るために技術的に必要な「標準化」とは~国際技術標準から考える~」
(一社)日本IMS協会 理事長 / 早稲田大学 名誉顧問 白井 克彦氏
鳴門教育大学大学院 教授 藤村 裕一氏
(一社)日本IMS協会 理事 / 放送大学 教授 山田 恒夫氏
(一社)日本IMS協会 技術委員長 常盤 祐司氏
(株)デジタル・ナレッジ シニアフェロー 秦 隆博氏
● 2022年6月10日(金) 10:00~11:40 大阪会場
「教育データの利活用を図るために技術的に必要な「標準化」とは~国際技術標準から考える~」
(一社)日本IMS協会 理事長 / 早稲田大学 名誉顧問 白井 克彦氏
鳴門教育大学大学院 教授 藤村 裕一氏
(一社)日本IMS協会 理事 / 放送大学教授 山田 恒夫氏
(株)デジタル・ナレッジ シニアフェロー 秦 隆博氏