日本1EdTech協会主催の1EdTech Japan Conferenceは、IMS Japan Conferenceの期間を含め今年で第8回を数えますが、今年度も1EdTech ConsortiumからRob Abel 博士(CEO)、Colin Smythe 博士(Chief Architect)を招き、3日間の日程で開催されました。今年の開催テーマは「教育DXに向けたデジタルエコシステムの実践と課題」でした。
1EdTech Japan Conference 2023 ホームページ(https://www.imsjapan.org/1edtech-japan-conference) 動画・発表資料(一部、https://www.imsjapan.org/post/1jc2023)も公開されています
以下、小生の関係したセッションのみ記録します。
開催要領
最近の革新的教育技術の進展はめざましく、教育DXの実現はその予想された形態を変えながらも着実に進行しているといえるでしょう。国内では、初中等教育におけるGIGAスクールプロジェクト、高等教育・生涯学習ではデジタルクレデンシャルの本格的利用などですでに一定の成果があがっています。生成系AIについてはその潜在的影響力の大きさに関わらず、その全貌がまだ明らかになっておらず、現時点における最大の変動要因・不確定要因になっています。今年度は、教育DXに向けたデジタルエコシステムについて国内外の優れた実践事例について共有するとともに、相互運用性や各国でのローカライゼーションについて、その課題や解決策について議論します。国内外の第1人者からのお話を聞くほか、技術標準の導入について実践的なワークショップを予定しています。日本1EdTech協会理事・運営委員長 山田恒夫
9月1日10:35 | (50分) | 日本1EdTech協会ビギナーズセッション 山田 恒夫 日本1EdTech協会 理事 藤原 茂雄 日本1EdTech協会 事務局長 新たに日本1EdTech協会、1EdTech Consortiumに参加された方、今後参加をご検討されている方向けのセッションです。両団体の活動の概要や、代表的な1EdTech技術標準、参加するメリットなどについてご説明します。 |
9月1日13:30 | (40分) | ラウンドテーブル:国際展開と国際技術標準 Roundtable: Global outreach and International technical standards 例年高評価を得ている「リーダーストーク」の発展版です。会員各社で展開されている、あるいは、展開を予定されている国際関係のトピックスをご紹介いただくとともに、1EdTech Consortium CEO Rob Abelから、欧米での活用についてコメントをいただく予定です。 大久保 昇 株式会社内田洋行 代表取締役社長 岸田 徹 株式会社ネットラーニングホールディングス 代表取締役取締役会議長 吉田 自由児 株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COO 川原 洋 株式会社サイバー大学 代表取締役(サイバー大学 学長) Larry Nelson Microsoft Corporation Asia Regional Business Leader, Education Rob Abel 1EdTech Consortium Inc. CEO モデレータ: 山田 恒夫 放送大学 教授 |
9月1日15:40 | (50分) | (招待講演)マイクロクレデンシャルとデジタルエコシステム パネリスト: 池田 佳子 関西大学教授 井上 雅裕 慶應義塾大学特任教授・芝浦工業大学名誉教授 深澤 良彰 早稲田大学教授 ディスカッサント: 吉田 俊明 一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク 常務理事 モデレータ: 山田 恒夫 放送大学教授/日本1EdTech協会 理事 Japan Virtual Campus マイクロクレデンシャル・バッジ専門部会、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)マイクロクレデンシャルWG、一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク、公益社団法人日本工学教育協会(JSEE)、NPO法人 実務能力認定機構(ACPA)、一般社団法人PMI日本支部など、複数のお立場で、国内外におけるマイクロクレデンシャルを推進されるリーダからそのビジョンやロードマップをうかがい、1EdTech技術標準(Open Badge、Comprehensive Learner Record、Competencies and Academic Standards Exchange)のユースケースや、日本1EdTech協会に対する協力連携の期待、日本におけるマイクロクレデンシャルの今後の展望、グローバルなムーブメントにおいて我が国の果たす役割について議論します。 |
9月2日10:05 | (30分) | デジタルエコシステムにおけるCASEの役割と日本における活用の可能性 ・ CASE(Competency and Academic Standards Exchange)のユースケース 山田 恒夫 放送大学教授/日本1EdTech協会 理事 ・ 初等中等教育分野におけるCASE活用 森下 誠太 株式会社内田洋行 ・ 高等教育分野におけるCASE活用 宮崎 誠 帝京大学 |
9月2日16:40 | (50分) | 日本1EdTech協会 ライトニングトーク School Data Sync(SDS)で実現する Microsoft 365 Education のユーザー管理(15分) 水野 正幸 日本マイクロソフト株式会社 パートナー テクノロジー ストラテジスト 国内における xAPI / LRS 利用の現況(15分) 前田 宏 株式会社ジンジャーアップ 取締役CSO 放送大学 大学院科目「教育情報システム設計」の内容と受講状況 OUJ Graduate Course “ Educational Information System Design”: The first semester’s performance(15分) 山田 恒夫 放送大学 1edTech Consortiumおよび日本1EdTech協会関係者の多大なご協力をいただいて、2023年度第1学期より開講した「教育情報システム設計」(大学院・オンライン科目)の内容と初期のパフォーマンスについて報告します。 |
9月2日 17:30 | (10分) | 総括・閉会挨拶 山田 恒夫 放送大学 教授/日本IMS協会 理事 |
9月2日 17:40 | (20分) | 日本1EdTech協会 Q&A |