1EdTech Japan 賞授賞式に参加(2023/11/01、東京・お茶の水)

2023年11月1日、東京・御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催された1EdTech Japan 賞授賞式に参加し、審査委員長として講評を行いました。

審査経過は

• エントリーは42件、うち14件から一次審査の応募をいただきました。前年と同様の水準でした。

•今回も2段階の審査を行ないました。まず、日本語による応募資料をもとに、日本人審査委員2名(山田運営委員長、常盤技術委員長)による1次審査を実施しました(9月8日、オンライン)。

•1次審査を通過した8作品については、英語による追加説明資料(The 1EdTech ConsortiumのLearning Impact Award(LIA)の1次予選として、LIA のApplication Formに則った応募書類、概要説明リーフレットおよび説明ビデオ)を提出いただきました。

•最終的に海外委員(Rob Abel博士、1EdTech Consortium CEO)を加えた3名が英語による2次審査は行いました(10月6日、オンライン)。

最終結果は https://www.imsjapan.org/post/%E7%AC%AC8%E5%9B%9E%E3%80%8Eims-japan-%E8%B3%9E%E3%80%8F%E3%81%AE%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8%EF%BC%81%EF%BC%88%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E6%97%A5%E6%9C%AC1edtech%E5%8D%94%E4%BC%9A%EF%BC%89

【2024年度開設科目】應典院でロケ(2023/10/27、大阪)

 2024年度新規開設の、総合科目(TV)「情報社会と国際ボランティア活動」の制作が進んでいます。今回は分担講師・山口洋典先生(立命館大学教授)のご担当「第12回:国際ボランティア組織と持続可能性(4)-宗教的利他主義と市民社会-」の収録で、大阪・應典院(秋田光彦住職、https://www.outenin.com/)にお邪魔しました。さらに、稲場圭信先生(大阪大学大学院教授)もお招きし、山口先生の司会で、秋田先生、稲場先生の鼎談も収録できました。

AAOU 2023における研究発表(2023/09/28-30)

 放送大学からの派遣団(岩永学長、林副学長ほか、計6名)の一員としてアジア公開大学連合(AAOU)第36回年次大会(9 月28 日-30日、トルコ共和国イスタンブール市イスタンブール大学Prof. Dr. Fuat Sezgin Congress Center)に参加しました。発表を2件行ったほか、Best Practice Award選定委員長として、他の委員とともに予選通過者の発表を聴取し、Goldメダル1件、Silverメダル2件を選定しました。

研究発表

95 Takashi Fushigami & Tsuneo Yamada, OUJ’S CHALLENGE FOR GLOBAL OUTREACH  127 Tsuneo Yamada, ONLINE PROJECT LEARNING FOR E-VOLUNTEERING

Adjudication Committee of the AAOU Best Practice Award 2023

Chair:

Prof. Tsuneo Yamada – Advisor to OUJ President for International Affairs, the Open University of Japan

Members:

Prof. Dr. Mehmet Firat – Anadolu University

Asst. Prof. Dr. Gan Chanyawudhiwan – Acting Vice-President for Academic Services, Cultural Preservation, and International Affairs at Sukhothai Thammathirat Open University, Thailand

1EdTech Europe Conference 2023における研究発表 (2023/09/12-14、英国ノッティンガム大学)

 1EdTech Europe Conference 2023 (2023年9 月12 日-14日、英国ノッティンガム市ノッティンガム大学Jubilee Conference Center)に参加し、日本における標準化技術を用いた大規模教育デジタルエコシステムの普及方略について、下記発表を行うとともに、欧米の参加者とAIデジタルエコシステムの展望について意見交換を行いました。

Developing a Learning Ecosystem for Japan

September 14, 2023 1:50 PM-2:10 PMGMT Room 1

A visiting delegation from the 1EdTech Japan Society will deliver a case study describing how Japan has delivered an ambitious digital transformation project for the school sector using 1EdTech standards.

Tsuneo Yamada, Department of Informatics, Open University of Japan 

Shigeo Fujiwara, Product Planner, Uchida Yoko Co., Ltd. 

Yuji Tokiwa, Chair of Technical Committee, 1EdTech Japan 

Workshop: Delivering a Large-Scale Ecosystem Strategy

September 15, 2023 9:35 AM-11:00 AMGMT Room 5

Every learning ecosystem is different. There can never be a one-size-fits-all approach because your ecosystem has to be tailored to your educational mission and approach and to fit with constraints imposed by existing infrastructure and statutory requirements. Whether you are designing an ecosystem for your institution, a whole nation or an international collaboration, our experts can offer tips and good practice to help you improve efficiency and power learner potential. After some short ‘position statements’ from a range of people who are working on these issues, the group will decide collectively which topics to address with their peers. You should leave the workshop with an outline project initiation document for developing your ecosystem and have done a deeper dive into a range of topics pertinent to your situation.

Colin Smythe, Chief Architect, 1EdTech 

Eva Mjøvik, Senior Digital Adviser, Norwegian Directorate for Education and Training 

Tsuneo Yamada, Department of Informatics, Open University of Japan 

Evelien Renders, SURF 

1EdTech Japan Conference に参加・発表(2023/08/31-09/02、東京)

日本1EdTech協会主催の1EdTech Japan Conferenceは、IMS Japan Conferenceの期間を含め今年で第8回を数えますが、今年度も1EdTech ConsortiumからRob Abel 博士(CEO)、Colin Smythe 博士(Chief Architect)を招き、3日間の日程で開催されました。今年の開催テーマは「教育DXに向けたデジタルエコシステムの実践と課題」でした。

1EdTech Japan Conference 2023 ホームページ(https://www.imsjapan.org/1edtech-japan-conference) 動画・発表資料(一部、https://www.imsjapan.org/post/1jc2023)も公開されています

以下、小生の関係したセッションのみ記録します。

開催要領

 最近の革新的教育技術の進展はめざましく、教育DXの実現はその予想された形態を変えながらも着実に進行しているといえるでしょう。国内では、初中等教育におけるGIGAスクールプロジェクト、高等教育・生涯学習ではデジタルクレデンシャルの本格的利用などですでに一定の成果があがっています。生成系AIについてはその潜在的影響力の大きさに関わらず、その全貌がまだ明らかになっておらず、現時点における最大の変動要因・不確定要因になっています。今年度は、教育DXに向けたデジタルエコシステムについて国内外の優れた実践事例について共有するとともに、相互運用性や各国でのローカライゼーションについて、その課題や解決策について議論します。国内外の第1人者からのお話を聞くほか、技術標準の導入について実践的なワークショップを予定しています。日本1EdTech協会理事・運営委員長 山田恒夫

9月1日10:35(50分)日本1EdTech協会ビギナーズセッション
山田 恒夫 日本1EdTech協会 理事
藤原 茂雄 日本1EdTech協会 事務局長

新たに日本1EdTech協会、1EdTech Consortiumに参加された方、今後参加をご検討されている方向けのセッションです。両団体の活動の概要や、代表的な1EdTech技術標準、参加するメリットなどについてご説明します。
9月1日13:30(40分)ラウンドテーブル:国際展開と国際技術標準
Roundtable: Global outreach and International technical standards


例年高評価を得ている「リーダーストーク」の発展版です。会員各社で展開されている、あるいは、展開を予定されている国際関係のトピックスをご紹介いただくとともに、1EdTech Consortium CEO Rob Abelから、欧米での活用についてコメントをいただく予定です。
 大久保 昇  株式会社内田洋行 代表取締役社長
 岸田 徹   株式会社ネットラーニングホールディングス 代表取締役取締役会議長
 吉田 自由児 株式会社デジタル・ナレッジ 代表取締役COO
 川原 洋   株式会社サイバー大学 代表取締役(サイバー大学 学長)
 Larry Nelson Microsoft Corporation Asia Regional Business Leader, Education
 Rob Abel  1EdTech Consortium Inc. CEO
 モデレータ:  山田 恒夫 放送大学 教授
9月1日15:40(50分)(招待講演)マイクロクレデンシャルとデジタルエコシステム
パネリスト:
 池田 佳子 関西大学教授
 井上 雅裕 慶應義塾大学特任教授・芝浦工業大学名誉教授
 深澤 良彰 早稲田大学教授
ディスカッサント:
 吉田 俊明 一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク 常務理事
モデレータ:
 山田 恒夫 放送大学教授/日本1EdTech協会 理事

Japan Virtual Campus マイクロクレデンシャル・バッジ専門部会、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)マイクロクレデンシャルWG、一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク、公益社団法人日本工学教育協会(JSEE)、NPO法人 実務能力認定機構(ACPA)、一般社団法人PMI日本支部など、複数のお立場で、国内外におけるマイクロクレデンシャルを推進されるリーダからそのビジョンやロードマップをうかがい、1EdTech技術標準(Open Badge、Comprehensive Learner Record、Competencies and Academic Standards Exchange)のユースケースや、日本1EdTech協会に対する協力連携の期待、日本におけるマイクロクレデンシャルの今後の展望、グローバルなムーブメントにおいて我が国の果たす役割について議論します。
9月2日10:05(30分)デジタルエコシステムにおけるCASEの役割と日本における活用の可能性
・ CASE(Competency and Academic Standards Exchange)のユースケース 山田 恒夫 放送大学教授/日本1EdTech協会 理事
・ 初等中等教育分野におけるCASE活用 森下 誠太 株式会社内田洋行
・ 高等教育分野におけるCASE活用 宮崎 誠 帝京大学
9月2日16:40(50分)日本1EdTech協会 ライトニングトーク
School Data Sync(SDS)で実現する Microsoft 365 Education のユーザー管理(15分)
水野 正幸 日本マイクロソフト株式会社 パートナー テクノロジー ストラテジスト
国内における xAPI / LRS 利用の現況(15分)
前田 宏 株式会社ジンジャーアップ 取締役CSO
放送大学 大学院科目「教育情報システム設計」の内容と受講状況
OUJ Graduate Course “ Educational Information System Design”: The first semester’s performance(15分)
山田 恒夫 放送大学
1edTech Consortiumおよび日本1EdTech協会関係者の多大なご協力をいただいて、2023年度第1学期より開講した「教育情報システム設計」(大学院・オンライン科目)の内容と初期のパフォーマンスについて報告します。
9月2日
17:30
(10分)総括・閉会挨拶 山田 恒夫 放送大学 教授/日本IMS協会 理事
9月2日
17:40
(20分)日本1EdTech協会 Q&A

【2024年度開設科目】収録が本格化

 2023年度制作予定の2024年度開設科目は
・学部総合科目「情報社会と国際ボランティア活動(主任:山田恒夫)」(TV科目)
・大学院科目「eラーニングの理論と実践(主任:青木久美子教授)」(オンライン科目、山田は第13・14回を担当)
です。8月から収録が本格化しています。

 「情報社会と国際ボランティア活動」の第7回「国際ボランティア活動の諸相(5)-国内における外国人支援-」は東京外国語大学・小島祥美先生(東京外国語大学准教授)のご担当で、 2023年8月19日には、 田中ルジアみや(Projeto Construir ARTEL代表)さんが主宰されているブラジル人コミュニティ支援活動の収録に同行しました。大阪府堺市で活動されており、継承語(Heritage Language)であるポルトガル語、日本語の学習に加え、「こども食堂」も経営されています。写真はその活動拠点と関係者のみなさんです。注:後列右端は、武谷裕二ディレクター(NHKエデュケーショナル)です。

【回想】講談社ブルーバックス『英語リスニング科学的上達法』(山田恒夫/足立隆弘/ATR人間情報通信研究所)」

インターネットを検索していましたら、1998年発行の講談社ブルーバックス『英語リスニング科学的上達法』(山田恒夫/足立隆弘/ATR人間情報通信研究所)について、2017年当時の篠木和久編集長がご紹介いただいていたので、記録にとどめたいと思います。

「もう一つ同じ年に刊行した『英語リスニング科学的上達法』(山田恒夫/足立隆弘 ATR人間情報通信研究所)もインパクトが大きかったですね。CD-ROMの付録がついていて、リスニングテストの結果を特設サイトで採点を受けられる仕組みになってました。いち早くインターネットを活用する試みをしたものです。発売当日の新聞紙面で「講談社 オンラインで英語学習サービスを開始」と報じられたりもしました。」

50年間読み継がれる名著も!科学系新書「ブルーバックス」にロングセラー本が多い理由 | ブクログ通信 (booklog.jp)

国際ボランティア学会でデジタルバッジに関するディスカッション(2023/02/18、文教大学東京あだちキャンパス・オンライン)

 2023年2月18日、文教大学東京あだちキャンパスで開催された国際ボランティア学会第24回学術大会で、国際ボランティア学会におけるデジタルバッジのあり方、活用法についてディスカッションをおこないました。

山田恒夫・林薫・中村安秀(2023.2). 国際ボランティア学会のデジタルバッジについての討論会 ―ボランティア学習やボランティア活動の品質保証のためにー.  国際ボランティア学会第24回学術大会プログラム・抄録集、13. (文教大学東京あだちキャンパス。2023/02/18-19)

MoodleMoot Japan 2023に参加・発表(2023/02/16、茨城キリスト教大学・オンライン)

 2023年2月16-18日、茨城キリスト教大学で開催されたMoodleMoot Japan 2023に参加し、下記の発表を行いました。今回、AAOU (Asian Association of Open Universities)とMoodle コミュニティの間で連携プロジェクトが企図されており、ラーニング・アナリティクスに関してAAOU-Moodleトラックが設けられていました。AAOUからは、前会長のDr. Melinda dela Peña Bandalaria (Chancellor of the University of the Philippines Open University, UPOU)が「The Future Collaboration of Asian Open Universities and Moodle LMS Open Development」で基調講演をおこなったほか、韓国、フィリピン、タイ、パキスタン、日本の公開大学(日本の場合は、放送大学)が報告を行いました。

Morimoto, Y., Fujimoto, Y., Kudo, H., & Yamada, T. (2023). AAOU-Japan: The Learning Analytics Needs of the Open University of Japan. MoodleMoot Japan 2023 (Ibaraki Christian University, 2023/02/15-17).